「彼の気持ちがわからない」ときに言われた言葉が刺さった夜

きっかけ・悩み

好きな人ができたのに、楽しいより苦しい時間のほうが長い。
メッセージは返ってくるけど、会う約束はなかなか進まない。
「わたし、都合のいい存在なのかな？」
そんな疑問が頭の片隅から消えなくなっていた。

わたし

彼の気持ちを信じたいのに、
連絡が来ない日が続くと不安ばかり膨らんでいく。
そんな夜は、スマホを見つめながら心がどんどん沈んでいく。

「わたしが悪いのかな」「押しすぎたのかな」——
頭の中で自分を責める声が止まらなくなった。

恋の駆け引きが得意じゃないし、
相手の反応ひとつで一喜一憂してしまう。
そんな自分が嫌で、どうにかこの不安を整理したくなった。

静かな夜、思い切って“話を聞いてもらえる場所”を探した。
気づけば、スマホの画面の向こうに優しい声が届いていた。

占い師さん

「彼は、あなたを“気になる存在”として見ています。
でも今は、自分の生活や気持ちを整えることで精一杯のようですね。」

わたし

……わたし、待ってていいんでしょうか？

占い師さん

「“待つ”というより、“自分の時間を大切にする”ことが今の鍵です。
彼は、あなたが笑っている姿を見ると安心するタイプですから。」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥に温かいものが広がった。
「どうすれば好かれるか」ばかり考えていたけど、
本当は“わたしが笑っていられる恋”をしたかったのかもしれない。

話しているうちに、
「彼の気持ちを知りたい」という願いが
「わたしはどうしたいんだろう」という問いに変わっていった。

わたし

相手の気持ちに一喜一憂していたけど、
わたしの心もちゃんと見つめてあげなきゃと思えた。

誰かに話すだけで、
こんなにも冷静になれることに驚いた。
まるで、心の中に灯りをともしてもらったような感覚だった。

通話を終えて、深呼吸をひとつ。
不思議と「連絡が来ないこと」が怖くなくなっていた。

彼の行動よりも、
“自分がどうありたいか”を大切にしてみよう。
そう思えた瞬間、
この恋は少しだけ優しい形に変わった気がした。

恋をしていると、相手の言葉ひとつで心が揺れる。
でも、本当に大切なのは“自分の心”を守ること。
あの夜の占いは、彼の気持ちを知る時間じゃなくて、
わたしが自分を思い出す時間だった。