仕事から帰って、ソファに倒れ込む。
夕飯を作る気力もなく、スマホを見ながらぼーっとしていたら、
気づけば1時間が経っていた。
部屋の時計が22時を指していて、「今日も終わるの早すぎない?」と小さくつぶやく。
SNSを開けば、誰かの「充実した1日」や「頑張った報告」が流れてくる。
もちろん、見ていて嫌なわけじゃない。
でも、自分がなにもしていないような気がして、
心の奥のほうが少しだけざわつく。
そんな夜、たまたま見かけた言葉があった。
「人はずっと頑張れない。だから“休む力”が必要なんだ」
その一文を読んだ瞬間、肩の力が抜けた気がした。
ああ、そうか。頑張るだけが正解じゃないんだ。
元彼と別れたときもそうだった。
泣くことも笑うことも面倒になって、
ただ生きてるだけの日々を過ごしていた。
でも、あの“なにもできなかった時間”があったから、
いまのわたしが少しだけ穏やかに生きられているのかもしれない。
なにもしたくない夜は、無理に動かなくていい。
Netflixを流し見して、お風呂も明日にして、
そのまま眠ってしまってもいい。
「生きてるだけで偉い」と自分に言ってあげよう。
ちゃんと頑張ってる人ほど、疲れる夜がある。
そんなときは、誰にも見せずに、静かにサボっていい。

											
							
							
							
															
							
							
							
															
							
							
							
															
							
							
							
															
										
					
									