夜のひとりごと PR

季節の変わり目に、気持ちがついていかない日

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朝起きて、なんとなく「あれ、今日寒くない?」と思った。
クローゼットを開けても、何を着たらいいかわからない。
去年の秋は何を着てたんだっけ? そもそも、去年のわたしは元気だったんだろうか。

出勤途中、コンビニの棚におでんが並んでいた。
その並びを見て、唐突に「もうそんな時期か」としみじみする。
でも、気持ちのほうはまだTシャツのまま。
季節が変わるたびに、心が追いつくのが遅いのは、昔からの癖みたいなもの。

会社の昼休み、若手社員が「もう年末ですね〜!」なんて言うのを聞いて、
思わず「早すぎるでしょ」って笑ったけど、心の中ではちょっと焦る。
なにか大きなことを成し遂げたわけでもないのに、時間だけがどんどん進んでいく。
大人になると、時間が早く感じるって本当だね。

家に帰って、靴を脱ぎながら思う。
結局のところ、今年もたいして変わってないかもしれない。
でも「たいして変わらない」って、もしかしたら悪いことじゃないのかも。
大きな事件もなく、静かに日々を過ごせているということだから。

夜、あたたかいお茶を淹れて、スマホを見ながらぼんやりする。
変化に鈍感な自分も、悪くない。
たとえ季節に取り残されても、少しずつ追いつけばいい。

なんだか「秋ってこういう気持ちになるよね」って思ってもらえたらうれしい。
季節の変わり目、みんなちゃんとあたたかくして寝ようね。