朝、急に足が前に進まなくなる日がある

いつも通り目覚ましで起きて、
コーヒーを淹れて、メイクをして、
車に乗り込むまでは問題なかった。

なのに、会社が近づくにつれて
胸のあたりがギュッと縮まっていくような感覚に襲われた。

「今日は行きたくない」

理由ははっきりしてないのに、
気持ちがストップしてしまう朝がある。

信号待ちしながら、涙がにじんで困った。
頑張れない日は、誰にだってあるはずなのに、
わたしはどうしてこうも自分を責めてしまうんだろう。

このままじゃつらいと思って、電話をかけた

会社に向かう途中で車を止め、
深呼吸してから、占い師さんに電話をかけた。

声を聞いただけで、
張りつめていた糸がゆっくりゆるんでいく。

その言葉に、涙が溢れた。
「休んでいい」と誰かに言ってもらったのは、
一体いつぶりだろう。

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“行きたくない”と感じたとき、心が教えてくれていること

電話を切ってから、少しだけ遠回りして帰った。
朝の空気が冷たくて、やけに気持ちよかった。

話しているうちに気づいたのは、
「仕事が嫌なのではなく、わたしが疲れていた」ということ。

誰にでもある感情なのに、
それを“弱さ”と決めつけていた自分がいた。

休んだ日の午後、少しだけ心が戻ってきた

いつもよりゆっくりお昼を食べて、
散歩して、窓を開けて深呼吸したら、
ほんの少しだけ心が軽くなった。

“行きたくない朝”が来ても、
立ち止まってもいい。
それはサボりじゃなくて、
ちゃんと生きている証拠なんだと思えるようになった。