「がんばっても報われない」と感じた日の相談

きっかけ・悩み

仕事をしていると、どうしても「努力した分だけ結果がついてくる」とは限らない。
わかっているのに、心がついていかない日がある。

職場で同僚が評価されたとき、
素直に「おめでとう」と思えるときもあれば、
胸がぎゅっと締めつけられるような日もある。

わたし

わたしだって頑張ってるのに……。
そう思ったら、急に涙が出そうになってしまって。

帰り道、車のフロントガラス越しに流れる街の灯りをぼんやり見ながら、
自分でもどうしたいのかわからなくなっていた。

「向いてないのかな」「この努力、意味あるのかな」——
そんな言葉が頭の中でぐるぐるし始めて、
誰かに気持ちを整理してもらいたくなった。

友達に話すと励まされるけど、
励ましすら受け取れない日もある。

そんなとき、ふと深呼吸するように
占いのサイトを開いていた。

占い師さん

あなたは“結果”よりも“責任”を抱え込みすぎていますね。
周りの期待に応えようとするあまり、自分自身の評価が見えなくなっています。

わたし

……頑張りたい気持ちはあるんですけど、
自信がなくなってしまって。

占い師さん

頑張りすぎているんですよ。
あなたは本来、コツコツ積み重ねる力が強いタイプ。
結果が出ないときこそ、その“積み重ね”が光ります。

その言葉は、静かに心に落ちていった。
誰かに責められたわけでも、褒められたわけでもない。
ただ、わたしの“今”をそのまま言葉にしてくれた感じだった。

話しているうちに、
「結果が出ない＝自分に価値がない」
と無意識に決めつけていたことに気づいた。

わたし

わたし、誰かと比べてばかりで、
自分を見てあげることを忘れてた気がする。

がんばっても報われない日って、
実は「休むサイン」なのかもしれない。
そう思えただけで、心の重さがすっと軽くなった。

通話を終えたあと、肩にかかっていた荷物が少し下りたような感覚があった。

“評価されるために頑張る”んじゃなくて、
“わたしが納得できるために頑張る”に変えてみよう。
そんなふうに思えた。

努力が報われない日も、きっとある。
でも、その日が自分の価値を決めるわけじゃない。
あの夜は、わたしにとって“立ち止まることを許された時間”だった。