きっかけ・悩み
正直、恋愛なんてもう懲り懲りだと思っていた。
30代後半を過ぎると、恋のドキドキよりも「面倒くささ」が先に立ってしまう。
でも、ふとひとりでいると、元彼のことを思い出す瞬間がある。
別れて5年以上たつのに、なんでまだ、あの人の名前を検索してるんだろう。
そんな自分が少し情けなくて、どうにか気持ちを切り替えたくて——。
スマホを握りながら、「誰かに話を聞いてほしい」気持ちが止まらなかった。
占いを受けてみた理由
友達にも言えないような恋の未練って、誰に相談すればいいんだろう。
自分でも整理できていない感情を、どう伝えたらいいかもわからない。
深夜、ベッドの中でスマホから相談ボタンを押した。
占いの時間(会話・印象)
画面の向こうの声は、想像よりもずっと落ち着いていた。
まるで深夜ラジオのパーソナリティみたいに、穏やかで安心できるトーン。
彼はあなたに対して“罪悪感”を持ったまま、前に進めずにいるようです。」
驚いた。
彼の性格や、別れの時に言われたセリフを思い返しても、たしかに“それっぽい”気がした。
それに、「あなたが悪かったわけじゃない」と言ってもらえた瞬間、胸がスッと軽くなった。
占いを受けて感じたこと
相談中は、「当たってる/当たってない」よりも、
とにかく“話を聞いてもらえる安心感”のほうが大きかった。
でも、まだ誰かを好きになりたい気持ちが、ちゃんと残ってるんだなって思った。
占い師さんは、最後にこう言った。
恋は、過去をやり直すものではなく、自分を取り戻すものですから。」
その言葉が妙に心に残って、通話が終わったあともしばらく涙が止まらなかった。
自分の気持ちの変化
夜が明けるころ、気づいたら「もう一度、誰かを好きになってもいいかも」と思えていた。
不思議と、過去の恋への執着がやわらいでいく感覚があった。
あの人のことを完全に忘れるのは難しい。
でも、誰かにちゃんと話して、心の中の“止まっていた時間”を動かすことはできる。
そして、それをそっと背中から押してくれたのが、この占いの時間だった。
恋愛の傷って、時間だけじゃ癒えないものもある。
でも、「誰かに話してもいい」と思えた瞬間から、心は少しずつ動き出す。
あの夜の占いは、未来を占うというより、わたしの“今”を見つめ直す時間だった。



