なぜ韓国を選んだのか。旅行で通ううちに住みたくなった話
留学先って、どうやって決めるんだろう。
英語を学びたいならアメリカかカナダかオーストラリア、みたいな定番ルートがある。
わたしも最初はそのつもりだった。
実際、10代のころに1年間カナダへ行っている。
カナダの生活は、楽しかった。本当に楽しかった。
ただ、ホームステイ先で出会った日本人と意気投合して、学校をサボってまで遊ぶようになった。
気づいたら1年が終わっていた。英語力はほぼそのまま。
後悔しているのは、勉強をしなかったことだけだ。
だから20代後半に再び留学を考えたとき、英語圏かどうかよりも先に「今、何に一番興味があるか」を考えた。
答えはすぐに出た。韓国だった。
韓国に通い始めたのは、完全に趣味だった
当時のわたしは、仕事のストレスを韓国旅行で発散していた。
K-POPにハマって、韓国ドラマにハマって、韓国料理にハマった。
年に何度もソウルや釜山に飛んで、好きな街をうろうろして、帰ってくる。
それだけのつもりだった。
オタ活をしていたから、韓国語もある程度かじっていた。
でもあくまで趣味の範囲で、ちゃんと学んだとは言えない状態だった。
でも何度も通ううちに、なんとなく「この街の空気、好きだな」と思うようになった。
帰りの飛行機に乗るたびに、少しだけ名残惜しかった。
「住んでみたい」に変わった瞬間
あるとき、ソウルでのオタ活中に、同年代の日本人女性と話した。
仕事を辞めて、オタ活をするためにソウルに住んでいる、という人だった。
毎日楽しくて幸せ、と笑顔で言っていた。
衝撃だった。そういう選択肢があるのか、と。
仕事を辞めることへの罪悪感とか、将来への不安とか、そういうものを全部吹き飛ばすような明るさだった。
その出会いから、「わたしも韓国語をもっとちゃんと学びたい」という気持ちが急に強くなった。
趣味レベルじゃなくて、きちんと語学堂で勉強してみたい。
そこから留学という選択肢が、一気に現実味を帯びてきた。
英語はどうしたの、という話
「韓国留学なのに英語は?」と思う人もいるかもしれない。
語学堂で午前中に韓国語を勉強して、夜は英語塾のTOEIC講座に通った。
韓国にいながら両方やる、というわりとシュールな構成だ。
カナダでちゃんと勉強しなかった分、韓国でリベンジしていたことになる。
午前も夜も勉強することが決まっていると、だらける時間がない。
仕事を辞めてから「何もしない時間」が怖かったわたしには、むしろちょうどよかった。
結局、好きな場所に行けばいい
留学先を選ぶとき、「英語圏じゃないと意味がない」とか「就職に有利な国にすべき」とか、いろんな声がある。
でもわたしが思うのは、好きな場所じゃないと本気になれない、ということだ。
カナダのわたしがそうだった。
カナダは好きだったし、生活も楽しかった。
でも「本気で英語を学ぶ」という気持ちが足りなかった。だからサボった。正直英語を学びに来てたことすら忘れてた。
韓国は違った。
もともと好きな街で、会いたい人がいて、話したい言語があった。
しんどいことも当然あったけど、「ここにいたい」という気持ちが底にあると、踏ん張れる。
留学先を迷っているなら、一度でも「また行きたい」と思った場所を選んでみてほしい。
理屈より、そっちの方がたぶん正解に近い。





