長く勤めている今の仕事で、まとまった有給が取れそうだったので、ヨーロッパに行くことにした。

目的はいくつかあったけど、いちばんの理由は、ロンドンにワーキングホリデーで行っていた後輩に会うことだった。

「有給消化=だらだら過ごす」と思っていたけど

正直、有給消化なんて、家でだらだらして終わるものだと思っていた。
でも実際にまとまった休みを前にすると、不思議と体が動いた。行きたい場所、会いたい人、全部リストにして、気づいたら航空券を取っていた。

働いているときは、こんなに身軽に動けなかった。

カンナ
カンナ
有給消化中の行動力、平常時の3倍くらいある気がする。

ヨーロッパで感じた、時間の流れ方の違い

いくつかの街を回りながら、いちばん強く感じたのは、時間の流れ方の違いだった。
平日の昼間からカフェのテラス席が埋まっていて、誰も急いでいない。日本での「有給を使うことへの罪悪感」が、少し馬鹿らしく思えてきた。

働くことと休むことのバランスが、国によってこんなに違うのかと、単純に驚いた。

カンナ
カンナ
「有給取りづらい」という悩み、実は結構ローカルな悩みなのかもしれない。

ロンドンで会った後輩の話

ロンドンでは、今の職場の後輩と再会した。彼女は、わたしの過去の話を聞いたあと、思い切ってワーキングホリデーに飛び出した子だった。

特別なことを言ったつもりはなかった。ちょうど同じようなことで悩んでいた時期に、自分の過去をそのまま話しただけだった。それが結果的に背中を押す形になったらしい。

一緒に働いていたときより、明らかに活き活きしていた。表情も、話し方も、以前とは違う空気をまとっていた。

「あのまま終わってなくてよかった」と、心から思った。

カンナ
カンナ
人が変わる瞬間って、劇的じゃなくて、静かに起きるものなんだと思った。

解放感の正体

旅の間ずっと感じていた解放感は、単に「旅行が楽しい」というものとは、少し違っていた。

会社という枠組みから、期間限定でも完全に外れている感覚。何時に起きても、何を優先しても、誰にも咎められない。その自由さが、想像以上に体に効いた。

この解放感を知ってしまうと、「またすぐこの感覚に戻りたい」と思ってしまう自分もいた。

カンナ
カンナ
有給消化、ただの休暇じゃなくて、人生の余白の作り方を教えてくれた気がする。