30代の社会人留学は遅い?「今さら」と迷うわたしが考えたこと
「今さら留学なんて」
そう思ったのは、一度や二度じゃない。20代後半、会社を辞めて留学しようと考え始めたころ、頭の中で何度もこの言葉が繰り返された。
もっと若いうちに動けばよかった。今からじゃ遅いんじゃないか。周りはもうキャリアを積んでいるのに。
そんな不安を抱えたまま、それでも留学を決めた。
「今さら留学」という言葉が、頭から離れなかった
留学を考え始めたころ、まず浮かんだのは行き先でも費用でもなく、「今さら」という言葉だった。
大学生でも新卒でもない。すでに社会人経験を何年か積んでいて、それなりのポジションもついてきている。そんな中で「留学します」と言うのは、周りから見たら不思議な選択に映るんじゃないか。年齢を重ねてからの留学は、若いころの留学とは違う目で見られるんじゃないか。
検索しても、出てくるのは大学生の留学体験が中心だった。同世代の、しかも社会人としての事例は、あまり見つからなかった。それが余計に不安を大きくした。
周りが積み上げている時期に、自分だけ立ち止まる怖さ
同期や同年代の友人は、着実にキャリアを積んでいる時期だった。
昇進した人、資格を取った人、専門性を深めている人。そういう話を聞くたびに、自分だけ止まっている気がした。留学は、キャリアを積み上げる方向とは真逆の選択に見えた。空白期間ができる。出遅れる。置いていかれる。
正直、怖かった。周りが前に進んでいるときに、自分だけ違う方向に歩き出すのは。
でも同時に、このまま同じ場所にい続けることの方が、もっと怖くなっていた時期でもあった。
語学堂に行ってみたら、年齢を気にしていたのは自分だけだった
実際に韓国の語学堂に通い始めて、拍子抜けした。
クラスには、いろんな年齢の人がいた。大学生もいれば、社会人経験を積んでから来た人もいる。むしろ、20代後半から30代くらいの生徒は珍しくなかった。誰も、お互いの年齢を特別視していなかった。
「今さら」を一番気にしていたのは、周りの誰でもなく、自分自身だった。年齢のことなんて、実際に来てみたら誰も聞いてこなかった。
あれだけ悩んでいた「今さら」は、行ってみたら特に何の壁にもならなかった。
「今さら」に足踏みしていた段階から、実際に最初の一歩を踏み出すまでの話は、こちらにも書いた。
「遅い」の基準は、いつも他人の人生だった
「遅い」という感覚は、いつも誰かと比べたところから生まれていた。
同期と比べて遅い。友人と比べて遅い。世間一般の「留学する年齢」と比べて遅い。でも、その比較対象は、全部自分以外の誰かの人生だった。
自分の人生の中で、今が遅いかどうかを決めるのは、本来は自分のはずだ。他人のスケジュールに合わせて、自分の「遅い」「早い」を決める必要は、実はどこにもなかった。
10年経った今、あの決断をどう思っているか
留学から帰ってきて、もう10年以上が経つ。
今振り返っても、あのタイミングが遅かったとは思わない。むしろ、あの年齢だったからこそ見えたものがあった。学生のときの留学とは違う、社会人経験を積んだ上での視点で、いろんなことを吸収できた気がする。
もっと早く行けばよかった、と思う瞬間がまったくないわけではない。でも、それは「遅かった」という後悔とは少し違う。あのタイミングで動けたこと自体は、間違っていなかったと思っている。
「遅い」と思う気持ちこそ、動くタイミングのサインかもしれない
「今さら」という言葉が頭に浮かぶのは、実はもう気持ちが動き始めている証拠なのかもしれない。
本当に興味がなければ、「遅いかどうか」なんて考えもしない。「遅いかも」と迷っている時点で、心のどこかでは、もう動きたいと思っている。
年齢は、行動を止める理由としては、思っているよりずっと軽い。
その「今さら」という迷い自体が、実は動くべきサインだったりする。
まだ、仕事を辞めると決めなくてもいい。
留学するかどうかも、決めなくていい。
まずは「どんな留学があるんだろう」と、選択肢を知るところから。
わたしが実際に調べてみて
「ここなら相談してみてもいいかも」と思った留学エージェントを、
選び方と一緒にまとめました。





