仕事のことより、実は家族に話す方が緊張した。

「せっかく就職したのに」「歳を考えなさい」。言われる前から、そう言われる想像だけで動けなくなっていた時期がある。

反対される前提で、シナリオを何通りも考えていた

家族に話す前、頭の中で何度もシミュレーションしていた。
どう切り出せば反対されないか、どの順番で話せば納得してもらえるか。実際に話す前に、一人で疲れ切っていた。

結論から言うと、あのシミュレーションのほとんどは無駄だった。

カンナ
カンナ
頭の中の会議だけで疲弊して、本番前に力尽きるタイプの人間だった。

「なぜ辞めるか」より「どう生きていくか」を話した

実際に話すとき、意識したのは「なぜ今の仕事を辞めたいか」を説明しすぎないことだった。
不満を並べると、それは説得の材料を与えることになる。「じゃあ改善策は」という話に持っていかれる。

代わりに、「留学して、こういう資格を取って、こんな働き方をしたい」という、その先の話を中心にした。

カンナ
カンナ
過去の不満より、未来の計画を話す。家族相手には、これがいちばん効いた気がする。

意外と、心配されていたのは別のことだった

実際に話してみると、家族が心配していたのは「なぜ辞めるか」ではなく、「お金は大丈夫か」「帰ってきてから仕事はあるのか」という、もっと現実的なことだった。

そこだけ具体的に説明できれば、反対というより心配が減っていくのがわかった。

カンナ
カンナ
家族が知りたいのは「気持ち」より「計画」だったりする。

完全に賛成されなくても、進めていい

正直に言うと、家族が手放しで賛成してくれたわけではなかった。心配そうな顔もされたし、何度か聞き返されもした。

それでも、完全な賛成をもらえるまで待っていたら、たぶん一生動けなかったと思う。「心配はされても、反対はされていない」くらいの状態で、前に進んでよかった。

カンナ
カンナ
満場一致を待ってたら、人生の決断はだいたい間に合わない。